本日の修身教授録 一日一言 7月3日

7月3日 言葉の深さ

 

 

お互いに常に耳馴れている言葉というものは、実は曲者(くせもの)であって、耳馴れた言葉が、常に新鮮な響きをもってわが心に響くということは、よほど優れた人で、常に進んで息まない人でなければ、容易に至り得ない境涯と言ってもよいでしょう。ですからわれわれの多くは、このような境涯には至り得ないで、単に耳馴れ聞き古したこととして、深くは心にもとめないのが、常だと言えましよう。したがってそこに新たなる響きを聞き、その深さに驚くことを忘れがちであります。【35】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より

 

 

会社で言葉として耳慣れているものは、「経営理念」「行動指針」がありますが、果たして毎日の唱和をどれだけ新鮮な気持ちで心に響かせている人がいるでしょうか。

 

ひとつひとつの言葉は、ごく普通のありふれた言葉ですが、文章にすると深みを持ってくるのが経営理念だと思っています。

 

ですから、毎日の唱和はその意味の深さに思いを馳せながらそらんじるのが、日々の行動に影響を及ぼすことに繋がるのではないかとこの節を読んで感じた次第です。

 

言葉一つの意味付けも企業文化となります。

 

こういう定義づけも深く考えることのきっかけにもなっていきますね。