本日の修身教授録 一日一言 6月16日

6月16日 仕事の処理は修養の中心

 

 

 仕事の処理いかんに、その人の人間としての偉さのほどが、伺えるとさえ言えるほどであります。
 実際我々は、平生うっかりしていると、仕事の処理などということに、修養上の一つの大事な点があろうなどとは、ともすれば気付きがたいのでありますが、事実は必ずしもそうではないのです。否、真の修養というものは、その現れた形の上からは、ある意味ではこの仕事の処理という点に、その中心があるとさえ言えるほどです。【175】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より

 

 

仕事への考え方、取り組み、始末に人間性が滲み出る、薫る。

 

これは仕事だけに限ることではなく、生き方そのものを説いています。

 

頭の良い人は世の中にたくさんいますが、そういう人たちが全て素晴らしい仕事の処理をしているかと言えばそうではありません。

 

政治家、官僚、教育者、学者、経営者などなど、それぞれの仕事から変な臭いが漂っている事例は枚挙にいとまがありません。

 

勉強や仕事を通して、いかに自分を高めようと努力するか。

 

我々は、人間としての芯を太く大きくする努力を続けて行かねばなりませんね。