島根同友会松江例会での実践報告を終えて

私が所属している島根県中小企業家同友会の松江支部例会で、同友会活動を通して得てきた学びの実践報告をさせていただく機会を得た。 今回の報告は、昨年受講した同友会主催の「経営指針成文化セミナー」で作り上げた経営指針の発表とその後の取り組み実践報告が主な内容だ。

■石倉昭和座長(協和地建コンサルタント代表取締役)による報告者紹介(写真左)

元来は、セミナー最終日に受講生が作り上げた経営指針を発表し終了となるところ、私が所用により参加できなかったため、今回わざわざ例会の場での報告をお膳立てしていただいたものだ。

ただ、指針の発表だけではセミナー参加の動機づけなど背景がわからない、ということで今までの経緯を含めて60分間登壇させていただいた次第である。

報告内容については、今回座長を務めていただいた(株)協和地建コンサルタント代表取締役の石倉昭和氏のブログに丁寧且つ的確にまとめていただいたので詳細は割愛するが、今回報告で私が感じた点をいくつか紹介したい。
 

報告者が一番学べる同友会例会

 

1、「経営指針の発表を例会で!」

今回は「経営指針の発表を例会で!」という、、いつもの例会報告とは違う趣向だったため、私自身も単なる経営指針の発表に自己紹介を加えればよいという安易な考えていた。これが甘かった(苦笑)

県同友会では経営労働委員会という係に在籍し、主に会員への経営指針成文化セミナー参加を促す啓発活動を行う部署ということもあり、今回の報告がその一役を担う格好になっている。正直、これはマズい!と思ったが後の祭り。報告内容の良し悪しでこの素晴らしいセミナーへの評価が分かれてしまう。

ここ数年にないほどのプレッシャーに苛まれる羽目に陥ったのだ。

 

2、プレ報告、もまれる事3回

同じ松江支部の先輩会員にお願いして、事前報告(プレ報告)を聞いていただいたが、とにかく1回目は散々な出来で、ダメだしのオンパレード(苦笑)。ただ、この時の先輩会員のアドバイスが効いた! 「自分の生い立ちから当時の想い、行動、後悔の念など全てさらけ出す、包み隠さず。」
この境地に立っての経緯報告で、俄然説得力が増した。

その後の2回のプレ報告では、内容に関しては微調整であとは話術などテクニック的アドバイスで本番を迎えることに何とかこぎつけた。

 

3、自分が一番学べるのが例会報告

 

当初、例会に報告に当たっては参加していただく会員やゲストの皆さんに対して「良い報告をしよう」「何か持って帰ってもらおう」という意識が働き、それがかなりのプレッシャーになっていた。しかし、同友会の例会はそんなレベルの話ではない。つまり、聞き手の力量を問うのだ。

聞き手は報告者の報告内容をもとに、報告の後に展開されるグループ討論から導き出された学びを各自が持ち帰り、自社の経営に活かすために集まってきているのであり、「良い話を聞いた」と受け身で会場を後にする参加者は誰一人いないのである。

もちろん、報告内容や話し方の巧拙はある。報告者が真剣に述べているテーマに即した報告中身は私の報告のように玉石混合の場合もあるだろう。だから、聞き手の力量を問われるのである。例会を自社の学びに活かし、発展につなげている経営者はこの玉石の中から玉だけを聞き取るスキルが高い。それもかなり高い。

つまり「何かを持って帰ってもらおう」という考え自体意味がなく、報告者は今までのありのままを包み隠さずさらけ出すことでいいのだ。この境地を気付かせていただきとても楽になり、報告内容の見直しもスムースに進み、本番の報告では自分の言葉でしっかりと報告することができた。

■報告後のグループ討論の模様

 

4、報告を終えて

報告レポートをまとめているときにはすでに覚悟は固まっていたが、報告を終えて改めて経営者としての覚悟を固めることができた。このことが今回の報告者としての最大の産物だ。

きっかけがないとここに至れないのは、まだまだ自身の未熟なところであるとは自覚しているが、これも全て「こうなるように動かされた」と見えない力に感謝している。実践の大切さと継続性はこれからのトライ&エラーを重ねることで身についていくものと確信している。これからも、様々な学びを自ら嗅ぎ取り、自社への実践へと活かして、社員と共に世界に誇れる会社にしていく想いだ。

 

【あとがき】
例会参加していいただいた会員の皆様の報告者へのレポートを読ませていただきました。

同友会の例会では、学びシートというプリントに報告者へのメッセージとして、「今回学んだこと」と「メッセージ」を記入し提出する。言わば、「レビュー」だ。殆どの参加会員から届けられたシートを全部読ませていただき、とても感動するとともに、身の引き締まる思いも湧いた。自身もそうだが、みんな真剣に学ぼうとして話を聞きに来ているのがひしひしと伝わるのだ。

先輩会員からのメッセージには、熱いエールと俺もがんばるぞ!というメッセージが多数届けられ、私自身も胸が熱くなった。

3年後、実践の継続からの良い成果報告をまたこの場でさせていただけるよう、日々精進していこうと心に決めた一日になった。

■報告者へのご褒美 参加者からの「学びシート」 宝物だ!