本日の修身教授録 一日一言 12月20日

12月20日 偉人の背景を知る

 

 

 私達は、優れ方々に接する機会のあった場合には、その完成された老境の美を見逃さないように注意すると共に、又そこまで到達せられた生涯の惨苦に充ちた歩みにまで、思い至るようでなければならぬでしょう。というのも、古来人生の惨苦をへずして偉人になった一人の人間も、かつてなかったことに想い至らないで、ただ「偉い偉い」というだけでは、真に偉人を敬仰するゆえんではないでしょう。【407】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より

 

 

 

「あの人は凄いね」

 

と感嘆することがありますが、それは概ね自分はあそこまでできないと半ばあきらめているか、関心がないかのどちらかですね。

 

心から素晴らしいと思えば、どうしてそのような人物たり得たかを知りたくなるし、そこまでの道程から学ぶべきところを探りたくなる。

 

そういう時は、軽い言葉は出ず何かモヤモヤした思いが胸に蠢くはず。

 

このモヤモヤ感を自身の成長へのシグナルとしています。