本日の修身教授録 一日一言 7月19日

7月19日 出処進退でわかる人の真価

 

 

全ての物事は、平生無事の際には、ホンモノとニセモノも、偉いのも偉くないのも、さほど際立っては分からぬものです。ちょうどそれは、安普請の借家も木づくりの居宅も、平生はそれほど違うとも見えませんが、ひとたび地震が揺れるとか、あるいは大風でも吹いたが最期、そこに歴然として、よきはよく悪しきはあしく、それぞれの正味が現れるのです。同様にわれわれ人間も、平生それほど違うとも思われなくても、いざ出処進退の問題となると、平生見えなかったその人の真価が、まったくむき出しになってくるのです。【430】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三=著」より~

 

 

普段立派なことを仰っる方や、地位や職位が上の方で周りから凄いと思われていればいるほど、逆に謙虚に振舞い、目線を合わせて寄り添う姿勢が求められます。

 

そして、様々な指摘を真摯に受け止め、何より、自身の非を認める潔さは最も大切な心根だと思います。

 

とかくお金や地位、権力を持つ立場では、自分を見失い、傲慢な態度が出たり地位に恋々とする行動が目につく昨今。

 

周りの不祥事も自分の不祥事も、全て人に押し付けるような普段立派そうに見える輩が実は多い、という事実。

 

真価を問われる状況で、誠実に真摯に対処していきたいものです。

 

私も自己反省と日々の勉強を心掛けていきます。