指導者の三六五日 2月29日

指導者の三六五日 2月29日

は章がございませので、松下幸之助講話の中からの一節を紹介します。

 

 

「短所よりも長所を見る」

 

私は元来、首脳者の心得として、つとめて社員の長所を見て短所を見ないように考えている。
あまり長所を長所と思うために、まだ実力の備わらない人を重要なポストにつけ、失敗を見るような場合も無きにしもあらずである。
しかし、私はこれで良いと考えている。
もし、私が、つとめて人の短所を見る方であったならば、安心して人を用いることができないのみならず、失敗はしないか、と思って人一倍心労するであろう。
したがってまた、事業経営の勇気も低調になって、会社の発展も望めないようになるだろう。

 

(中略)

 

豊臣秀吉は、主人の織田信長の長所を見ることを心がけて成功し、明智光秀は、その短所のみが目について失敗した。
心して味わうべきであろう。
部下もまた同様に、上位者の長所を見るように心がけて尊敬し、短所はつとめて補うように心がける。
このように、よき部下となり上位者となる人間関係があってこそ、ともに人間として成長してゆくことができるのではないだろか。

 

「道をひらく」より

 

 

 

人間と言うものは、相手の言動に対して好悪を感じ短所が目につき出すとその思いに支配されてしまうもの。

 

しかし、誰もが素直に振る舞いたいし、認められたい。

 

だから、先ずは認めてあげることから始めたらいいのだと思う。

 

相手の話を聞き、承認してから説いていく。

 

認めてもらえない、報われない、と心を閉ざされる前に、先ず承認することからはじめてみよう。

 

そうすると、自ずと長所が見えてくる。

 

 

 

それでは皆様、今日も良い一日を!