本日の修身教授録 一日一言 7月16日

7月15日 下座行②

 

 

下座行を積んだ人でなければ、人間のほんとうの確かさの保証はできないと思うのです。たとえその人が、いかに才知才能に優れた人であっても、またどれほど立派な人であっても、下座を行じた経験を持たない人ですと、どこか保証しきれない危なっかしさの付きまとうのを、免れないように思うのです。【417】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三=著」より~

 

 

とても才知才能に優れ立派な人だと感じる方でも、素直に受け入れられる方とそうでない方がいます。

 

その違いは、行動や言葉に裏打ちされた下積みの厚さを肌で感じるかどうかなんです。

 

謙虚に修養に励むことで傲慢な心を削ぎ落してきた方こそ、本当の「人物」である。

 

そういう方々の言葉は、説得力と浸透力をもって我々の心に深く刻まれます。

 

こういう言い方をすると語弊がありますが、学者さんの言葉があまり入ってこなくて、下済みを積んだ実践者の言葉が刺さるのは、発信者の根っこにある傲慢さが臭うかどうか。

 

これも肌感覚ですが。