社長の想い
社長の想い
創業の精神～「永続」のために、果敢に挑戦していく～
2018年1月、創業41周年を迎えたその月に創業者である土江善藏が他界。
81歳の人生を静かに終えました。
81歳の人生を静かに終えました。
妻芙美子と二人で立ち上げた山善商会は、地元山陰の酒販店、小売店へのおつまみ製品の専門卸売業者として地域流通の一役を担って参りました。
先代は「売上半分、経費倍かかっても経営が成り立つような事業を展開しなければならない」が口癖で、少ない資本でいかに効率よく売り上げ、収益を伸ばしていくかを追求していた戦略家でもありました。
その根底には「家族を路頭に迷わせたらいけない」という強い思いがあり、ビジネスで大きな勝負に打って出ることよりコツコツ地道に販路開拓をし、石橋を叩いて渡る慎重さが肝要であると考えていたのだと思います。
そのような姿勢を思い返すと先代の思いは、会社の「永続」であり、様々なアイデアやプランを持ちながらも慎重の上にも慎重を期し着実に進むことを是としていたのではないか
と思うのです。
７年もの間病に伏せ寝たきりだったこともあり、先代の創業の思いを直接聞くことは叶いませんでしたが、私が幼少期のころと、事業継承のため一緒に仕事をし健在だったころの振舞いを思い返し、その精神に迫ることに挑戦し自分なりの解釈に至ることができました。
先代が倒れた翌年に急遽事業を継承。大きな後ろ盾のない不安感に苛まれながらも、経営者としてその不安を前向きなパワーに変えるには拠り所が必要であると一念発起し、経営理念、行動指針を作成。
社風改善、職場環境改善に取り組んできました。
創業の精神でもある「企業の永続」には、経営理念は必要不可欠であり、改めて「何のために」「誰のために」「どのように」を事業の中で定義づけて進めていくことの意義を感じることができるようになれました。
その中から10年ビジョンが生まれ、ビジョンがアクセルとなって新たな挑戦への原動力となっています。
そして、その挑戦は全社員が一丸となって取り組むからこそ大きな力となって、関わる人たちをやりがいに満ちた環境に置くことができるのです。
「おつまみ研究所」というブランド立ち上げも、BtoBからBtoCへの転換も、アンテナショップへのチャレンジも、海外展開の着想、模索も全て、経営理念と10年ビジョンを策定したからこそ生まれたのです。
ビジョンがなければわが社はとうの昔に立ち行かなくなっていたといっても過言ではありません。
外部環境は激変しており、我が社にとっても厳しい向かい風は吹き続いていますが、そんなことはどの企業にも言えること。
悪条件はどの企業も同じです。
だから、我が社は創業50周年を迎える2027年を節目として、10年ビジョン「OTSUMAMIを世界共通言語にする」を達成するために「第二創業」に向かいます。
事業を再構築し、新たなビジネスモデルで新しい顧客を創造し収益を上げ、素晴らしい50周年を迎えたい。
そのためにも、リパックから卸、そして小売事業へと拡げて、島根から日本全国、そして世界へとその挑戦を続けていくことをここに誓います。
